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秋山×石尾対談

執筆者: 秋山怜史 2014年7月13日 日曜日

第一回目のコラムとして、ペアレンティングホームプロジェクト代表の秋山と、チャイルドケアを強力に支える石尾ひとみが、ペアレンティングホームについて、ざっくばらんに話してみました。日本では珍しい試みとしてスタートしたペアレンティングホーム。立ち上げ当初を振り返って思うところや、これからの展望について話します。

以下、対談全文

秋山:ペアレンティングホームが始まって、2014年の春でまる2年ですね。高津がオープンしたのが4月ですね。

石尾:そうですね。2年たちましたね。

秋山:どうですか、2年たって。

石尾:あのー最初ね、オープンした時に、当初集まったメンバーというか、こう新しい事業、新しい話題に、本当にジョインしてくれたメンバー。すごく盛り上がって、色んな意味で、色んなハプニングもありつつ(笑)まあ2年経つ間に、また二子ができたり、阿佐ヶ谷ができたり、またこれから金沢文庫ができてって増えてきて、割と地に足が着いてきたかなって思いますね。

秋山:本当に、入居者さんに助けられて当初は進んでいったんですけど。やっぱりでも、最初と今とでは、結構みんなのペアレンティングホームを見る目がちょっと変わってきたなと思うんですよね。 やっぱり最初は、おっかなびっくりというか、なんだろう?というものから、徐々に徐々に周りにも認知されてきているのかなと思います。

石尾:そうですね。それはすごく思いますよね。特に、ペアレンティングホームっていう言葉もそうだし、シングルマザーのシェアハウスっていうのが、すごく定着してきている気がして、「あ、それ知ってる」って言われることが多くなりましたね。

秋山:ペアレンティングホームが、これだけメディアにも取り上げられて、広がっていくなかで、これからペアレンティングホームが目指したいところっていう部分を、やっぱりもっと示していかないとなっていうのもあるかな、と思うんですよね。

石尾:あの、シングルマザーのさ、ちょうど私たちがペアレンティングホームの1件目、2年前って、なんかこうすごくマスコミでシングルマザーって言葉が面白く取り上げられてた時代じゃなかった?

秋山:ネガティブから入りますよね。みんな。

石尾:そうそう。なんかドラマとかでもさ、シングルマザーの生活ってこんなもんだろうってすごく貧乏っぽく描かれたりしていて、すごくそれが嫌だったわけ。 もちろん、経済的に大変なんだよ、みんな。私もそうなんだけど、ハナから、シングルマザーになるのは、なんかこう、生活が貧しいんだろうみたいな感じに描かれたりしてたから。。

秋山:確かに。

石尾:そういう意味で、ペアレンティングホームの誕生っていうのは、かなりそのイメージを変えたのにも一役かったかな、と思っています。

秋山:うんうん。変えたと思います。

石尾:やっぱりどうしても、シングルマザーっていうと、貧困、可愛そうっていうのをみんな、入ってくるんですけど、でも実際ちゃんと統計とか見ると、確かにみんな苦しいけど、実は生活保護受けてる人って少なくて、やっぱりこう「自活していこう」っていう意識の人達の方が大多数のような気がするんですよね。やっぱり。 「働かなきゃいけない」「子供を育てなきゃいけない」ということに責任感を持ってやっている方が多い中で、やっぱりペアレンティングホームっていうのが、心の支えというか、助けになっているのは嬉しいですね。

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